ワルキューレ オペラ in 北京
今回は北京ミュージックフェスティバルに
香港フィル参加中です。
24日と27日がワーグナーワルキューレのオペラ、28日がブルックナーの8番でこの音楽祭は幕を閉じます。
指揮は勿論音楽監督のJaap です。
今日でワルキューレのリハーサル4日目。今回は本当のオペラ形式なので、私達プレーヤーは芋を洗うようにひしめき合いながら
**オーケストラピットに入れられ,歌手がステージで衣装をまとって歌います。
歌とオーケストラの指揮を一気に引き受けるJaapは大変そうです。
びっくりするのは、Jaapはマイクを使いません。歌手顔負けの大音声で歌手やオーケストラプレーヤーに指示を出します。
(ほぼ怒鳴ってる様にしか聞こえない笑)
もっとびっくりするのは4時間強のオペラの指揮を大声で指示しながらリハーサルするのに、Jaapは疲れません。
楽屋で一緒になった時に、
"本当に元気ですね。疲れないんですか?”
と聞くと、笑いながら、”全然”と答えが返って来ます。
続けて”弦楽器はもっと弾いてもいいと思うんだ。ピアノのところはもっとビブラート使ったほうっがいいと思う”と言います。
本当に彼は音楽が好きで、ずーっと音楽のこと考えてるのがよく伝わって来ます。
だから私はJaapと弾くのが好きなんです。
言うことはとてもストレートでグサっと刺さることもありますが、それは音楽が大切だからそうなるのであって、意地悪で言ってるわけでないのも分かるんです。
決して大事なところは妥協しません。
それこそエクストラリハーサルも惜しみません。
オーケストラも一生懸命筋肉痛と戦いながら音楽作ってます。
明日第1回目の本場が楽しみです。
**オーケストラピット
客席の前側の一部が可動式になっていて、上げたり下げたりできるようになっている構造のことです。 オーケストラピットは普段は客席の一部なので、使用するときはその部分のイスを取り外して使用します。 その用途は主にオペラやバレエなどの伴奏をオーケストラが演奏するときの場所として使用します。