先生のお仕事 2
前回は生徒の”長所を最大限に伸ばしてあげる”と言うお話でしたね。
ではどうやって効率良く伸ばして行くのか?
やはり生徒とのコミュニケーションが要ですね。子供だったら、保護者と、香港ではプラスお手伝いさんとのコミュニケーションも必要ですね。今生徒の興味のある事は?とか、どんな事でいつも困ってるの?とか良くお話します。それと、レッスンでの生徒の反応から判断してレッスン方を考えています。
そして最近大事だなあと思うのは、必ず自宅でどうやって練習するのかをレッスンで練習します。”練習の練習”です。
先生がどんなに”間違えなくなるまで練習してきなさい”とか”テンポがバラバラだから一つのテンポで弾いてきてね!”と言っても実際次の週までに一体どうやってそこまで辿り着けるか生徒さん達は皆無でしょう。ある意味その説明だけで後は生徒に任すというのは怠慢です。
間違えなくなるまで弾くにはこういう練習をするのよ!と一緒に練習してあげないと無理です。(これはブログで練習方法を以前書いたと思います。)
テンポがバラバラならメトロノームを使ってこうやって練習するのよー!って一緒に練習しないと生徒さんは分かりません。大半の生徒さんは弾くのに必死で、メトロノームをカチカチ鳴らしていても、それ自体を聞いて無いので合わせられるはずも無いという状況を知りません。(プロでもそういう事はありますが笑)
今時の香港の生徒は子供でもiPadを持っているという時代。保護者の大半はスマホを携帯しているので画像が撮れます。レッスンでメトロノームと一緒に生徒が弾いている様子を録音して生徒と一緒に反省会をします。こうやって、家での練習方法を教えます。中には家での練習風景を送ってきて確認する生徒もいます。伸びがやはり違いますね。
violinをガンガン弾いてても聞こえるメトロノーム。愛用しているDr.Beat
後は必ず生徒にはレッスンノートを作ってもらいます。
次のレッスンまでに達成しなければいけない点、練習する前に読む注意事項をレッスン中にレッスンノートに私の眼の前で記入してもらいます。子供の場合には次のレッスンでもう一度先週の注意事項を確認し合った上でレッスンに入ります。
今日は”練習の練習”について書きました。
余談。子供を教えるという事はとても大変。子供に全エネルギーを吸い取られてしまうのでは無いか?というくらいレッスンの後は疲れます。気持ちの良い疲れですが(笑) 最近、自主的に生徒がコンクールに出たいと言い出した。前向きになってくれて嬉しかったですよ。こういう瞬間に一緒に頑張った甲斐あったなって思います。