手のお手入れ〜バイオリニストの場合
私は決して美しくは無いが、頑張ってるバイオリニストの手が好き。
小さい時から練習したせいで左手の指が右手の指より少し長いところ。
何度も何度も弦を押さえるから左指先が大きく膨れてるところ。
そこに大事な時間を費やした跡が残る。それを見て”まだまだだなあ”って思ってまた試行錯誤する。
世の中の女性がそれは素敵に綺麗なネイルをしてるのを見ると”綺麗だなあ”と思う。でもいつも一緒に頑張ってるこの指が好きかなあと思う。
指は大事。爪が伸びると指板**にカチカチ当たってしまうし、ピッチカート**だって綺麗な音が出ない。だから毎日の様に爪は切る。毎日切るから伸びるのも早い。
毎日きっている間に爪より指の腹の方が盛り上がってきて高くなる。指先にある程度のお肉が付いていると、深い音が出やすい。指先は固すぎてもいけないから、お風呂などで指をお湯につけてマッサージもたまにする。
また爪も弱い人は割れやすくなると聞く。私はそれは無いけれど、一応爪に美容液を3日に一度くらいは塗る。(結構いい加減なので、適当…笑)
その他は指の感覚のためにも、お料理したり、皿洗ったり、できるだけ普通の生活をする。スポンジを絞る感覚とかってバイオリンのネック**を触るときに結構役立つ。
後は指がout of shapeにならない様に、出来るだけバイオリンを触る。
特別なことはしない。普通のこういう積み重ねがいいと思うなあ。
**指板 弦の下にある黒色の板
**ピッチカート 弦を指でハジく奏法
**ネック 指板のさらに下にある木目のある板