真のパフォーマンス

 Performance

今日こんな記事をFacebookで見つけた。

この記事を目にしたことに感謝!!

知る人ぞ知るチョンキョンファのバッハ無伴奏ソナタとパルティータ全6曲を1日で通すというコンサートを批評した記事。

この大曲6曲を一晩で6曲、それもコンサートで披露するという事がどんなにハードルの高いことか!!
内容は、思った様に弾けなかった彼女が演奏を一旦停止して、もう一度その曲の冒頭から弾くと観客にアナウンスする。観客は、”そんな事気にしなくていいよ”と彼女にエールを送る拍手をする。そして素晴らしい演奏を観客に贈ったという話。

私はいつも思う。音程もミスも無いパーフェクトな演奏をするのは並大抵のことでは無いし、その様なパフォーマンスが出来る奏者には敬意を示す。でも実際その様な演奏を聴きにわざわざ自分の時間を割いてお金を払って行きたいか?私の答えは”NO”。

チョンキョンファさんのこの演奏を実際聴いたわけでは無いので何とも言えないが、聴衆を魅了してしまう彼女のコンサートを聴いてみたいと思った。

パーフェクトでソツのない演奏に魅力を感じない。ミスがあってもこの人でなければこの演奏は出来ないという何かオリジナリティのある演奏に惹かれる。

パーフェクトな演奏なら、コンピューターがやってくれる。

オリジナリティのある演奏だから観客はわざわざコンサートに足を運び、ライブ演奏を聴きに行くのだという事を改めて実感させられる記事だった。

クラシックが今に至るのは、人の心を揺さぶるオリジナリティに溢れてるからだと思う。