プロって何?その2

 Life

頼れるMTT Music Studio のパートナー、小椋から‘’文章省きすぎて真意が伝わらない‘’と指摘されたので書き改める。

そもそもどうしてプロって何?って考えるようになったのかというと、私自身の余裕のなさにこの数ヶ月直面したから。

例えば、ワーグナーリングサイクルのレコーディングではマイクを2つも近い所に立てられて、テンパってしまったこと。あのレコーディングの1ヶ月間地獄だった。あんな大変な曲をレコーディングするだけでも必死なのに、仕事でも色んなことが起こって、色んなこと言われたりして余裕のかけらもなかった。それなのに、周りには余裕しゃくしゃくで弾いてるように見えるのか、‘’人を見下してる‘’とか色んなことを言われたりもした。

とんでもない!!!    余裕無いから手を痛めるまで練習してるのに。

余裕ないから作り笑顔もできないのに。

今だからこう言えるんだけど、あの時はそういう余裕もなくて外の世界をシャットダウンしてしまった。そうする以外自分の仕事ができなかった。

最善を尽くしてダメならそれまでと諦めもつくから。

幸い助けてくれる方々も居たのでなんとか今に至るのだけれど。(感謝です)

プロでも緊張するし、怖いことも山ほどある。

怖い時は、たまに役者さんに成りきり自己陶酔に入らないとやり遂げられないこともある。

人の意見に振り回されない様に必死に自分の大切なものを探す。

巨匠と言われるシゲティだって大変な思いをしてステージに立つ。彼らのマネージャーさん達は彼らを舞台にあげるのにひと苦労したと聞いている。

日々葛藤です。

だから、一生懸命頑張っている人を見ると応援したくなるし、同士に思えてくる。

その苦しさを分かっているから決して頑張っている人を見下したりしない。

だからアマチュアという言葉を使うのも本当は嫌い。

何かに一生懸命打ち込んでいる人たちは、同じラインに立っていると私は思う。

あれ?また話が脱線したかな? また突っ込まれる?

この場を借りて、いつも不出来で不器用な私を何とか舞台に引き上げてくれている小椋さん、有難う。