Charles Dutoit’s rehearsal – マエストロ デュトワのリハーサル
先週、指揮者のデュトワさんが香港フィルで指揮をされた。
世界に名だたるデュトワさんは私でも知っているが、ザックリ言うと
その評価は全く間違ってない!
と思った。
お年は80を過ぎていらっしゃる。なのに全くそれを感じない。自分の音楽というものがあって、ゴリ押しをせずに素敵な説明でハッと気づいたら彼のスタイルに引き込まれてしまっている。…そういう感じかな?
フランス音楽もこの年になれば得意では無いけれど、色々経験してるつもりだった。だけど、フランス音楽をあれほどクリアに説明出来て、それをあの少ないリハーサルの中で全てでは無いけれど私たちに見せてくれた。
ご本人も、“音楽は本当に時間をかけて作るものだから”と言われてた。
ラヴェルのダフニスとクロエのリハーサルの中で
“フランス音楽だからって楽譜に書いてあることを無視してフニャフニャ適当に弾いてはいけない。楽譜に書いてあることは正確にかつクリアに弾くものだ!”
と説明された。
数々の楽器がそれぞれ違うメロディーをクリアに奏でる。それが全て交わった時にフレンチ独特の音楽が動き出す。みんながちゃんと弾けるようになるまで絶対に諦めないデュトワさん。面倒臭いとか全く顔にも出されない。むしろ大事なことを分かるまで説明するのがお仕事だと思われているように感じた。
素晴らしい1週間だった。またご一緒する日が来ることを願いたい。