KUMAMOTO -教えてくれた事ー
KABテレビでKUMAMOTOの生演奏をする為に帰省した。
7月の熊本訪問からずーっと心のモヤモヤが消えなかった。
熊本の為に何ができるんだろう?と考えても何の答えも見つからなかった。熊本に帰ってどんな風だった?と聞かれても、何を言っても違う気がして何も言えなかった。
そのままテレビ局に突入。
当たり前だけどテレビ局の方々はあの怖い地震を経験されている。
スタッフの方々はただ仕事をこなしているのでは無く、とても分かりやすい進行表を用意してくださり、リハーサル、本番でもこれ以上無いだろうと言う場を提供してくださった。みんなで良い番組作ろう!と言う空間だった。
心を込めてKUMAMOTOを演奏したい。ただそれだけだった。
そうしたら聴いてくださった人たちが、心で聴いてくださった。震災前よりも感慨深い曲になったと言ってくれる人もいた。ほんの一瞬でも心が共感出来た事が嬉しかった。
私には大事な者を失った経験がある。ここで頑張らないといけないと頭では分かっていても、どうしても心と身体が動かなかった時期があった。
それを少しづつ癒してくれたのが、人の優しさと時間と音楽だった。
私ができる事で少しでも私の大事な人達の心に寄り添えたら…と思った。
今回は、熊本の方達から大事な事を教えて頂きました。
私にできる事をやれば良い。
素敵な熊本を大切にしたいと思った。