Tomoko’s Music Diary 第一章バイオリン物語20
ーMTT Music Studio 結成
一連のチャリティー活動で、様々な方にお会いし、助けていただいた。
その中に私がどういうことを目指してるのかという話を聞きたいという変な人が現れた。
いろんな質問を計3、4回に渡ってインタビューされ、後にこの変な人、小椋とMTT Music Studio を結成し、熊本地震チャリティー、日本留学生奨学金チャリティーコンサートなど積極的に行うようになった。
今までご存知の通りどっぷり音楽にしか関わってこなかった私に、この同志、小椋は違うアプローチをそれは丁寧に教えてくれたし、多大な協力もしてくれている。彼無しでMTTはここまで続けてこれなかったと言っても過言ではない。
初めの頃はおんぶに抱っこで多大な迷惑をかけたし、彼の時間を沢山奪ってしまった。私のブログ、MTTのブログ、FBの立ち上げも全て小椋が作った。また、彼のピアノに対する情熱はただものではなかった。寝る間も惜しんでいろんな勉強もしてたし、練習時間も作っている。天晴れ!
しかしながら、このまま頼りっきりになると必ず皺寄せが来るので、このコロナ自粛生活の際に少しでも自分でできることは自分でやりたいと思い、パソコンの使い方などなど本や、インターネットを見ながらお勉強をする様になった。
ピアニスト、ロニーチョイ(Ronny Choi)も今年からMTTに入ってくれて、MTTは3人になった。MTTを結成して5年。色々なハプニングもあった。
その都度反省会をし、より良いコンサートをお届けするように勤めてきた。
チームのみんながより良いコンサートをお届けしたいという真心があるから続けられることだ。ほんとに、小椋とロニーにはたくさんの素敵なものをもらっている。
この2人に会えたことは私の宝だ。
このMTTが末長く続いていけばいいなあと思っているのだが、それはこれから先の状況にもよるし、私が音楽に一生懸命のあまり大切なチームの気持ちをぶち壊したりしないことがキーとなるだろう。特にいろんなことを一手に引き受けてきてくれた小椋にはこれ以上の負担をかけない様に頑張らねばと思っている。
もう一人、このMTTを陰ながらずっと応援してくださった、私が尊敬している荻野正明会長には心から感謝しています。プロジェクトがうまくいかない時には叱ってくださり、上手くいくとすごく喜んでくださる会長は今の人生の目標だ。会長は、
’’僕だって最初からここまできた訳じゃない。トライアル&エラーを繰り返し繰り返して今に至るんだ。’’
とおっしゃる。決して自慢はなさらず、人間関係を大事になさっている方だ。
今後は後進に今まで受け継いできた素晴らしいものを受け渡したいという気持ちが強いので、オケスタオンラインレッスンで、プロオケに入りたい人のレッスンなども広めていくことを進めている。日本はバイオリンのレッスンの中にこのちゃんとしたオケスタのレッスンというものがまだまだ充実していない。こういうことを、苦しんだり、壁にぶち当たっている人たちと繋がれれば嬉しい。勿論、より質にこだわったコンサートも続けていけるよう日々精進する。
堂々巡りの波乱万丈な日々だけど、その一つ一つは身体に焼きついている。
悪くない人生だ。今まで助けてくださった沢山の方々のためにも日々精進をし、後進の指導にも力を注いで行きたい。
ここでバイオリン物語は最終章となり、第二章に入るのだが、この先どんな経験をしていくのか、この第一章は今後も書ける様なことがいっぱいあればいいなあと思っている。
今まで上手くいっている時も上手くいかない時も諦めずに応援してくださった皆さんに心より御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
田中知子拝