Tomoko’s Violin Diary 第一章バイオリン物語18

 Life

ー香港フィルのオーディション

いつものようにNWSの仲間が香港フィルを受けるというので、じゃあ私も!と練習を開始する。
そしてオーディションはニューヨーク。?
観光気分で受ける。
練習はもちろん真剣にする。お友達と一緒のオケに入れたら言うことなしだからというのが動機。

その日はなぜだかとても気分の良い日だった。
タクシーでオーディション会場に行くまで、自作のオケスタオーディションテープを聞いて、イメトレをして心を本番にむけて高める。
今回のオーディションは、苦手なオケスタが無く❤️、スクリーンオーディションでは無い。
初見試奏が珍しくあるのだけが少し心配だった。
本番は、音楽監督のデービットアーサートンと事務の人が聴いていた。
ものすごくフレンドリーで、いつもの冷たい雰囲気がなかったので、のびのびと弾けた。
初見もハイジャンプのある曲だったが、日頃の練習のおかげ、結構ハイジャンプの音程も外さずに取れた。
オーディションの部屋を出る時点でもう受かったことを音楽監督が私に告げてくれた。
とりあえず、一つクリアと安心する。

…このオーデションはNWS在籍1年目に受けたものである。まだ余裕が2年もあるということ、そしてアメリカのオーディションに受かる可能性もあるということで、とりあえず移籍を延期した。
2年目の終わりにかなり迷ったが、仕事があることは大事だと判断し、
アメリカ在住を諦め、香港フィルに移籍することを決意する。
理由は、
1:良い楽器を買えるお金ができる。(潮田先生が強く楽器を買うことを進めた)
2:香港フィルに在籍しながら、オーディションを受け続けられる。

3:経済的に安定するので、切羽詰まった緊張感の無い状態でアメリカのオーディションに望める。

4:日本に近い。

今現在、良い弓は3回買い換えた結果フランスのユーリという良い弓が自分で買えた。

バイオリンも素晴らしい、イタリアのゴフリラを貸してくださる方に出会えて、その直後からソロのお話もがぜん増えてきた。

香港フィルに入団してからも結構オーディションを受けにアメリカや他国にも飛んだ。時差ボケと国による気温の違いで起こる楽器の調整で苦労した。香港は湿度90%以上ということも普通に起こる。なので海外に行ったときにしばらく楽器がビックリするのだ。

香港フィル入りたての頃