Tomoko’s Violin Diary 第一章バイオリン物語3

 Life

ー〜中学生

相変わらず人前で弾くのが怖い。

その様な痛みを親にも相談できない意気地なしな私は、一人で悶々と耐えていた。

’’人前で弾くのが怖い’’と告白したところで詳細までは理解してもらえないだろうと確信していたし、万が一’’バイオリン辞めなさい’’とでも言われたら困る。

苦しくてもバイオリンを弾くのは好きだった。幼いながらに、バイオリンを弾くことが私のアイデンティティーだなと思っていた。けれど、経済力のない私には、親に不真面目で、やる気が無いと勘違いされたら、簡単にそのアイデンティティーであるバイオリンを奪われてしまう。だから独りで悶々と痛みに耐えるのであった。意地らしい(泣)。

なんか好きなことを取り上げられたくないから、オドオドしながら生きていた。

将来の受験のためにNHK交響楽団のコンサートマスターのレッスンを受けたりもしていた。しかし緊張のあまり上手く弾けるわけもない。きっと家で弾いてる時と全く違う演奏をするから親は私がふざけてるとでも思ったのだろう。

親にそのときに演奏した曲の楽譜をビリビリに破かれたこともある。怖い?!!

親も真剣だから煮えきらない私を見て腹も立つのであろう。

発表会でもコンクールででも相変わらず緊張し、アリ地獄から抜け出せなかった。

神様がいるのなら、私から緊張を全てもぎ取って欲しいと懇願したこと数万回。

私の背が伸びなかったのはこのストレスのせいか?と今思ったが、祖母も138cmと小さかったから遺伝だ。

周りのお友達が楽しそうに弾いているのが本当に羨ましかったなあ。

どうして緊張しないんだろう?と不思議にも思っていた。お友達に聞いてみれば良いのにその頭は全くなかった。あー、バカバカバカ。

みんなするに決まっているのに。笑

そうこうするうちに高校受験。

親はさらに音楽の道に!と凄まじい応援をしてくれた。?

東京芸術大学付属高を受験するが、安定剤を飲んでも緊張が治らず、出来は安定の悪さ… サクラチル。

もうこの時点で私にできる事はないなと信じてしまった。

…プロバイオリニストになる夢を諦めた。

普通高校に進学する。